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【メンズ】パーソナルスタイリストとは?4つの要点で網羅的に解説。

Fashion
この記事は約6分で読めます。

最近パーソナルスタイリストって見聞きするけど、芸能人に付くスタイリストとは違うの?
どんな経歴の人がパーソナルスタイリストをしているんだろう。
利用を検討しているけど、どんな人が利用するべきなのか詳しく知りたい。

このような疑問に答えます。
この記事を書いている私は都内のメンズアパレルメーカー4社で約15年、販売やブランド運営を経験してきました。
現在は東海地方に移住し、パーソナルスタイリストとして活動をしています。

この記事ではスタイリストという職業について網羅的に解説。
この記事を読むことで、パーソナルスタイリストという職業についてかなりクリアに理解できていると思います。

 

 

パーソナルスタイリストとは? 他スタイリストと比較して解説します

パーソナルスタイリストは一般の個人に付く「衣装さん」です。

“スタイリスト”と聞くと、この記事を読んでいる皆さんの殆どは芸能関係者に衣装を用意しているスタイリスト、或いはアシスタント期間を終えて一人立ちした美容師さんなどを思い浮かべると思います。

ここで解説するパーソナルスタイリスト(以下、PS)は、前者の芸能関係者に付いているスタイリストさんの対象を一般の個人向けにした職業です。

多忙で服を買いに行けない、洋服選びが分からないという悩みを持つ顧客に対し、洋服選びで継続的なサポートしたり、同窓会・婚活など明確な目的のためにスポット的なサポートをしたり、というのが主な活動。

PSはそのサービス対価として顧客から報酬を得、お店は顧客から商品代金を得るというのが主なビジネスモデルです。

ここで予想される疑問として、「お店の販売員さんとは何が違うの?」ということですが、販売員とPSの明確な違いについて解説しておきます。

販売員…来店する不特定多数の方に対し、自社在庫の中から商品を提案。
PS…顧客に専属で対応し、複数店舗の商品から顧客に合った服装を提案。

 

PSによっては特定の店舗と事前に契約を交わし、その中から商品を提案するケースもありますが、基本的にはショップやブランドに所属していないPSが殆どで、その点が販売員とは大きく異なります。

特定の店に属していないことから、ブランドや店舗の枠を越えたコーディネート提案が可能となり、顧客はPSから質の高いサービスを受け取ることが出来ます。

勿論、“パーソナル”という名の通り1対1のサービスなので、買い物に行く度に違う店員さんと似たような話をする必要もありません。

美容室でお気に入りのスタイリストさんを選ぶのと似た感覚で、買いを重ねる度により質も向上していきます。

パーソナルスタイリストに多い経歴と資格について説明します

餅は餅屋。アパレル業界出身の方が多く活躍されています。

中でも、職種別では販売員出身の方の割合が最も多いです。

但し、これにはアパレル業界の特徴として営業・生産管理職・デザイナーといった事務職よりも売場に立つ販売員の数が圧倒的に多いという構造的な理由があるため。
本社・支社機能の多い東京・大阪の都市から離れると、その傾向はより強くなります。

資格については、PSになるために必要な国家資格はありません。
「パーソナルスタイリスト検定®」などの民間資格もありますが、普及率はそれほど高くないようです。
ですので、私のように経験を活かし、パーソナルスタイリストとして顧客を得られれば、誰でも名乗ることは出来ます。

PSをアパレル出身の方が多く占める理由としては、「餅は餅屋」といった具合にその道のプロが多いからでしょう。
特に販売員出身のパーソナルスタイリストには依頼者のニーズを汲み取って質の高いサービスを提供している方が多いです。

もちろん、販売員以外のデザイナー、バイヤーといった専門職出身のPSも少なくはありません。
或いは、アパレル業界での就業経験のない方でもご自身の嗜好や特性を活かして活動をされている方も相当数いらっしゃいます。

「どういった視点でPSを選ぶべきなのか。」についてはこちらの記事で解説しておりますので、参考にしてみてください。

【簡単】失敗しないパーソナルスタイリストの選び方※要点は2つだけ

初期費用とサービスの概要について解説します

基本となる『カウンセリング~1サービス』で平均40,000円。その他の費用は、主に購入する服の商品代金。

カウンセリングで選択するサービスによって異なりますが、一般的なものは下記のとおりです。

ファッション・カウンセリング

カフェやオフィスなどで行われ、面談形式で方向性を進めていく作業。オープンな場所かクローズな場所かは依頼者のお好みで選べるようなサービスが良いですね。オンラインで対応してくれるところもあります。(所要時間1~2時間、相場は5,000〜10,000円)

クローゼット診断

ご自宅のクローゼットにお伺いしてお持ちの衣装を拝見しつつ、買い替え・買い足し、時には断捨離の提案をするサービス。自宅への訪問に抵抗がある場合、貸し会議室などを利用(所要時間1~3時間、相場は1時間10,000円)

ショッピング同行

スタイリストが依頼者様の買い物に同行し、お店を回る主要なサービス。多くの場合は専門店で一緒に洋服を選びます。商品の代金は依頼者様ご自身でのお支払いとなります。(所要時間3~5時間、相場は1時間10,000円)

アフターフォロー

上記が終わった後のお悩みを解決するサービス。コーディネートのお悩み解決のための資料作成、問診等。この費用は既に受けたサービスに含まれていることが殆どですが、別途で料金が発生することもあるので、事前に確認しましょう。

地域やPSによっては内容・価格共に多少の違いがあるものの、大抵はこんな感じです。
決して安いサービスではないように思いますが、時間単価で考えると、実はPSはコスパの良いサービスであったりします(この辺は次の項で触れています)。

パーソナルスタイリストの利用に適している人、適していない人の特徴を解説します

服の購入までに使える時間で考えていただくと、利用すべきかそうでないかは明確になります。

そう断言する理由は、普段から洋服を選ぶことに慣れていない方が買い物をする際のコスパが意外にも良くないからです。

例えば、普段は殆どスーツで働いていて私服にそこまで興味のない方が、婚活イベント用の服が必要になったとします。
その際の行動として、以下のように想定されます。

 インターネットで参加するイベントの概要を検索
↳ イベントの参加者が着てくると想定される服装を検索
↳ 複数のサイトやオンラインショップで商品を検索
↳ 試着してみないと分からないため、実店舗に行くことを考える
↳ そもそもお洒落な店に着ていく服がないと嘆く
↳ 何とか買い物に出掛け、複数の店舗を回り、数時間を掛けて洋服を購入
↳ 疲れて帰宅

 

これらをトータルで考えると、丸一日くらいの時間を費やしていることになります。
勿論これは概算なので環境によって変化すると思いますが、普段から洋服を選ぶことに慣れていない方ほど、ほぼ間違いなくこの時間が増えていきます。

加えて重要なのは、それだけの時間を費やした買い物であっても、選んだ洋服が本当に正解だとは限らないということです。
大切な時間とお金を使ってまで行った買い物を失敗で終わらせたくはないですよね。
PSを利用することによって失敗のリスクを大幅に減らすことが出来ます。

上記は一例ですが、他にも利用に適している、適していない方の特徴を挙げておきましょう。

適している人

  • 服選びを面倒だと感じている人
  • 洋服を買いに行く時間がない人
  • 絶対に成功させたいイベントがある人
  • ショップ店員さんと話すのが苦手な人
  • ご自身の時間単価が高く、買い物のコスパが悪い人

 

適していない人

  • 私服を着る機会がほぼ皆無の人
  • 10代、20代の学生で時間のある人
  • 買い物や服選びが好き、或いは苦ではない人

 

こんな感じで分けられます。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは、本日のまとめ。

パーソナルスタイリストは個人専属の衣装さん。
パーソナルスタイリストはアパレル販売の経験者が多く、必須の資格はない。
初期費用は約40,000円のスタイリスト料金の他、購入する洋服の商品代金。
利用に適している人は時間単価の高い人。

参考にしていただければ幸いです。

今後も読者の皆様にとって有益な情報を提供していきますので、よろしくお願いします。