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【簡単】失敗しないパーソナルスタイリストの選び方※要点は2つだけ

Fashion
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悩む男性
悩む男性

パーソナルスタイリストのサービスを利用したいけど、とりあえず不安。何を基準に選べばいいんだろう…ホームページやSNSで重視するべきポイントは? 価格? 実績? それとも人柄?? 初心者でも失敗を避ける方法を教えて欲しい。

この様な疑問に答えます。

この記事を書いている私は都内のブランド4社で15年以上、メンズ服の販売・営業・バイヤー・商品企画を経験してきました。
現在は東海地方でパーソナルスタイリストとして活動をしています。

スタイリストの利用を検討する人の悩みとして、「プロに相談したいけど、面倒。」「そもそも、お洒落な人を敬遠しがちで周りにいない。」など様々。
よく‘自分に合ったスタイリストを選びましょう’的な文言を目にしますが、「何をもって自分に合うかを判断するの?」と疑問に思う読者の方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、スタイリストを依頼する際に、初心者の方でも失敗しないためのポイントを解説していこうと思います。
(パーソナルスタイリストってどんな職業?という方はこちらの記事をご覧ください)

※本記事は5分ほどで読み終わります。5分後には以前よりスタイリスト選びが簡単に思えているはずです

パーソナルスタイリストを利用する前に確認すべき点

明朗会計。加えてキャンセルが出来るかどうかです。

先ずはWebサイトやSNSで、そのサービス全般に目を通し、価格を確認します(※平均的なサービスと価格は後ほど記載)。 その中でキャンセルに対応してもらえるかどうかをこのタイミングで確認しておきましょう。

その理由として、現在では各地にパーソナルスタイリストを名乗る方々が存在し、検索結果では多くの個人や企業が表示されます。
ホームページやSNSには華麗な文言が並んでいますが、利用者にとって費用と同等に気になるのは保障面ではないでしょうか。
※ここで言う「キャンセル」とは、個別スタイリングサービスのことを指し、商品購入後の返品・交換のことではありません

これはネット通販などと同様に考えていただければ分かり易いのですが、実物を見たことのない商品を選ぶ際には、期待以下だった際に返品が出来るかどうかで決断することが多いですよね。スタイリスト選びもそれと同じです。
不安を最小限に抑えた選択をするためにも、キャンセルにどう対応してもらえるかどうかは事前に確認しておきたい点ですよね。

以下で具体的に解説していきます。

一般的に提供されているサービスの種類に大きな違いはありません。
とは言え、ここは基本で押さえておきましょう。

①ファッション・カウンセリング

    カフェやオフィスなどで行われ、面談形式で方向性を進めていく作業。オープンな場所かクローズな場所かは依頼者のお好みで選べるようなサービスが良いですね。オンライン対応してくれるところもありますが、私はあまりオススメしておりません(理由は後述します)。所要時間は1~2時間で相場は5,000〜10,000円

②クローゼット診断

    ご自宅のクローゼットにお伺いしてお持ちの衣装を拝見しつつ、買い替え・買い足し、時には断捨離の提案をするサービス。自宅への非訪問に抵抗がある場合は会議室などを利用。所要時間は1~3時間、相場は1時間10,000円。

③ショッピング同行

    スタイリストが依頼者様の買い物に同行し、お店を回る主要なサービス。多くの場合は専門店で一緒に洋服を選びます。商品の代金は依頼者様ご自身でのお支払いとなります。所要時間は3~5時間、相場は1時間10,000円。

④アフターフォロー

    上記のサービスが終わった後のお悩みを解決するサービス。コーディネートのお悩み解決のためのノートの作成、問診等。この費用は③に含まれていることが殆どですが、別途で料金が発生することもあるので、事前に確認しましょう。

 

多少の違いがあるものの、大抵のサービスはこのような内容と相場です。

キャンセル対応の有無が重要と言いましたが、「写真などで確認できる活動実績が大事なのでは?」といった声も聞こえてきそうですね。
勿論、そういう点もあると思います。ただ、H.P.やSNS上で雰囲気は容易に作れますし、信頼できるかどうかは実際にコンタクトを取ってみないと分かりません。
先程に「オンラインのカウンセリングをオススメしない」と述べた理由も同様で、実際に問い合わせて会ってみたら印象が違った、着ている服の趣向も合いそうにない、といった差異を見極めるためにも、最初のカウンセリングでオンラインを使用することは出来るだけ避けた方が良いでしょう。

以上の理由から、この時点ではリスクを抑えるポイントとしては、キャンセルに対応してもらえるかどうかが最も重要となります。

適切なキャンセルのタイミングは?

カウンセリングの後、その場で伝えましょう。

では、依頼者が途中でキャンセルをしたい場合、どのタイミングなら双方合意のもとトラブルを回避しつつ可能なのでしょうか。
の結論から申し上げると、前項①のファッション・カウンセリングの時点です。
ここで問題が解消できそうもなければキャンセルの意思を伝えましょう。

その理由として、カウンセリングの目的は依頼者様の趣味趣向やライフスタイルについて理解を深める場というのがスタイリスト側の目的なのですが、裏を返せば依頼者がそのスタイリストを選定する場でもあるからです。
出来ればその場で伝えたいところですが、どうしても言い出せなければ終了後の当日中に伝えてください。

選定の基準は特にファッションの知識がなくても大丈夫です。

容姿などの外見は勿論のこと、清潔感、話し方、仕事の段取りや資料の質など、普段のお仕事で出会うビジネスマンとして見ていただき、そのスタイリストが信頼の出来る相手かどうかを確認してください。
もし、この時点で不信感や違和感を覚えるようなことがあれば、その後にスタイリングを依頼したとしても満足のいく結果に繋がらない可能性が高いです。

何故なら、実際にスタイリストサービスを利用した方の施術後によくある悩みとして・・・

  • アドバイスを受けて洋服を購入したが、カウンセリング時に共有したイメージと仕上がりが違った
  • スタイリストより、お店の販売員さんのアドバイスの方が自分に合っていた気がする

などが挙げられます。

これらは総じて「料金に見合う成果が得られないことによる不満」=「利用者とスタイリストとの不一致」です。
カウンセリング時に覚えた違和感を抱えたままサービスを利用し続けると、この様な事態になる可能性が高いです。
場合にもよりますが、全サービスを終えてからのスタイリスト料金のキャンセルは出来ないと考えてください。

購入した洋服の返品・交換についてはある程度で対応してもらえるでしょうが、これもあくまでその商品を購入した店舗の方針によって異なりますし、何より後々の手間も時間も多くかかってしまいます。

繰り返しますが、webサイトなどでキャンセルについて明記されておいるかどうかを確認しましょう。
見当たらないなら他のスタイリストを選ぶか、どうしても気になる方がいたなら初めの問い合わせの時点で確認しておいた方が良いでしょう。

スタイリストを選ぶ際は経歴だけを見ればいい話

写真や雰囲気で選ぶと失敗します。

キャンセル面で一定の安心を得られたら、次は実際にスタイリストを選んでいく上で注視すべきポイントを解説していきます。

そもそも、キャンセルに対応しているスタイリストの提供するサービスは質の高い傾向にあります。
保証は品質に対する自信、ということですね。

そんな中で依頼者が最も注視すべきポイントは、そのスタイリストの経歴です。
どんなショップ、ブランドで勤務されていたかを優先的に確認しましょう。

そう断言する理由は、アパレル業界の出身者と一口に言っても、在籍していた店やブランドで業務内容、販売スタンスが大きく異なるからです。

例えば、お店を大きなカテゴリーで分類していくと…

百貨店(三越伊勢丹、高島屋、阪急など)
専門店(ブランドショップ、セレクトショップなど)
量販店(イオン、ららぽーとなど)
ディスカウントストア(アウトレットモールなど)

出典:「ファッションピシネス用語辞典 改訂版」文化出版局

といった具合に分けられます。

ここでいう百貨店・専門店の販売員は接客をして売上を作る一方、量販店やディスカウントストアでは消費者が店員を介さずにフリーで商品を購入できるような動線を作り、スタッフは接客以外の業務に集中するよう配置されています。
これはカテゴリーの優劣ではなく、あくまでも店舗の運営方法なので、店舗の規模や商品の価格に合わせた手法がとられています。
要は、アパレル店員と一口に言っても、業態によって仕事の内容が大きく異なるということです。

スタイリストは経歴で選ぶべき、と断言すると「Before-Afterなど成功事例や写真の多い方が信用できそう」「資格を持っているスタイリストが良い」といった声も聞こえてきそうです。
勿論、そういう点も否定はいたしません。
ただ、先にも述べましたが、WebサイトやSNS上で雰囲気を作るのは容易ですし、信頼できるかどうかは実際にコンタクトを取ってみないと分かりません。

資格についても、あるに越したことはないですが、なくても大丈夫です。
その理由は、資格がスタイリストのスキルに直結しないからです。
この辺はまた別の記事で解説していこうと思いますが、参考までに、私は本記事を執筆している時点でパーソナルスタイリストとしての資格を保有していません。ですが、これまでの活動で問題を感じたことはありません。

では、具体的にどんな経歴のスタイリストを選べばよいのかを次の項で深堀して解説していきます。

選ぶべき経歴は非常にシンプルな話

結論、選ぶべきは百貨店か専門店出身のスタイリスト。

そう断言する理由は、職務での経験がパーソナルスタイリストを利用する依頼者の悩みと合致しているからです。

具体的には…

    ①顧客への提案力に長けている
    ②店側と良好な関係を築くことが出来る

それぞれ解説していきます。

①顧客への提案力に長けている
ここはある程度の予想ができると思いますが、百貨店や専門店の販売員はその店やブランドの歴史は勿論、商品知識、どの様な洋服と合わせると効果的なのか、使われている生地の特性と購入後のケア方法等が既にインストールされています。
また、試着レベルではなく長いスパンで所有・着用をしてみた感想(メリット・デメリット)、口コミでは知りえないような情報も共有されており、引き出しが多いです。
今の時代は消費者層でも情報をインプットすることは容易ですが、それを落とし込んでアウトプットしている人は少ないでしょう。
このカテゴリーの販売員はアウトプットを日常的に積み上げているため、このカテゴリー出身のスタイリストは質の高い傾向にあります。

②店側と良好な関係を築くことが出来る
百貨店や専門店出身のスタイリストはスタイリングの際、訪問先の店舗で店側と良好な関係を築くことが出来ます。
ここが結構な重要ポイントなので、深堀りしていきます。

実のところ、私たちパーソナルスタイリストは店側からすると少し厄介な存在です。
その理由は、お店の販売スタッフは私たちが間にいることで消費者を接客することが出来ないばかりか、そのカテゴリーのお店(百貨店、専門店)に勤めた経験がないスタイリストが店側への配慮なくスタイリングを行い、店側から苦言を呈されることも少なくないのが事実です。
想像してみて欲しいのですが、この記事を読んでいる貴方が依頼したスタイリストとお店のスタッフとの関係が悪く、険悪な空気になってしまったなら…一刻も早くその場から立ち去りたいと思うのではないでしょうか。依頼者が気を遣う様な事態は避けたいものです。

その点、百貨店・専門店に勤めていたスタイリストならば、そのカテゴリーならではのルール(試着、取り置き、返品・サイズ交換など)を把握できている事が多いので、依頼者もゲストとして安心してショッピングが出来るでしょう。

このように「百貨店や専門店のスタイリスト一択。」と言い切ると、「量販店にも提案が上手い人はいる。」「ディスカウントストアの店員さんに失礼じゃないか。」という声も聞こえてきそうですね。
勿論、アウトレットモールの販売員さんの中にも販売スキルの高い人もいるでしょうし、逆に百貨店・専門店の中にも店やブランドの名前に胡坐をかいている販売員もいることは確かです。
また、アパレル業界に身を置いたことのない方の中にも、センスや探求心が豊富で、パーソナルスタイリストとしてご活躍されている方もいらっしゃいます。

ただ、何事においても実務に勝るものはないと私は思います。
特に、このパーソナルスタイリストを利用する依頼者の悩みを解決するにあたっては、百貨店・専門店を背景に持つ人物の方が失敗しない可能性が高いです。
その理由は単純明解で、経験してきた職務内容がパーソナルスタイリングの依頼者に提供するサービスと合致しているから。

本記事のまとめキャンセルにも対応してくれるスタイリストの中から、その道のエキスパート(百貨店・専門店の経験者)を選びましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。
参考にしていただければ幸いです。
今後も読者の皆様にとって有益な情報を提供していきますので、よろしくお願いします。