スタイリスト紹介

プロフィール

stylist kankuro

stylist kankuro

wardrobe. 代表
柏崎 勘久郎(かしわざき かんくろう)

スタイリスト / ファッションライター

基本情報

昭和53年の盛夏、ファッションとはおよそ無縁の茨城県に産まれる。

20代は情熱とアルバイト代のほぼ全てを服とレコードに注ぎ込み、
大学卒業後は大手企業へ就職して営業職に従事するも、
思い募って27歳でアパレル業界に転職。

以後、販売・店長・マネージャー職を経験。
原宿の自社ブランド直営店や伊勢丹新宿店men’s館にて、年間3,000組以上のお客様を接客してきました。

スタイリストとして

2020年より、主に東海3県を中心に、個人向けスタイリストとしての活動をスタート。

芸能人やモデルではない、一般の方を対象とした「パーソナルスタイリング」を提供し、経営者のブランディング、婚活男性のサポートで好評をいただいております。

ファッションライターとして

公式サイト『wardrobe.』のブログのほか、複数のwebメディアでの執筆を担当。

キャリア遍歴

東海地方への移住以前は、都内のアパレルメーカー・ブランドに勤務。
原宿の直営店舗や新宿の伊勢丹men’sで販売経験を積み上げ、メーカーとして取扱店舗への卸営業・商品企画、セレクト商品を購買するバイヤー職を経験。

様々な職種を経験しましたが、ブランドのお客様と対面する販売員の仕事が最も性に合っていたと思います。
多い時には一年の内の300日は店頭に(呼ばれなくとも)立っていました。

エピソード

新宿の伊勢丹men’s館にいた、2017年頃の話。

今日も、日本における『メンズファッションの聖地』として君臨し、世界的に名立たるハイブランドや新進気鋭のドメスティックブランドが同居するメトロポリスです。

販売員という仕事は基本的に自社の商品しかお客様には提案できません。
他社の商品を販売しても自分達の売上にはなりませんから。
でも、それは店側の都合であって、接客したお客様に合う服が必ずしも自社の商品ではない時があります。

ある日、ある他社ブランド贔屓のお客様が私の販売する自社ブランドの商品を気に入ってくださいました。
百貨店内では他社の顧客を奪う行為はNGという暗黙のルールがあるため、私はそのブランドの販売員の面々に配慮しつつも、そのお客様に失礼のないように対応。結果的に5点の自社商品をご自身の意思で選んでいただきました。

ところが、そのお客様の来店を聞きつけた他社ブランドの担当販売員が休憩から戻ったことにより事態は一変。
先の自社商品5点は秒で水泡に帰し、そのお客様は普段の通り某ブランドの商品を10点ほど購入されてご帰宅。

その時、私の胸に去来した思いは以下の4点です。

  1. 自社商品の販売機会の損失による無念
  2. 新たな価値観を手に入れる機会をお客様に提供できなかった自分に対する無力感
  3. 店側の仕組みを気にせず自由に服を選んで欲しいという想い
  4. 3を実現させたいという想い

販売の仕事を長くしていると、この様な出来事は決して非日常的ではありません。

そういう経験を重ねた結果、私はブランドやお店といった垣根を取り払い、「その方にとって最善のスタイルを提供することが理想」という考えに至ります。

現在もその理念で現在の仕事を請け負っています。

東海三県を軸に活動しておりますが、ご用命があれば関東・関西地方へも出張いたします。