「パーソナルスタイリストはどんな基準で選べばいいんだろう?」
「重要視すするポイントは資格?価格?それとも実績??」
「初めてでも良いスタイリストを選ぶ方法を知りたい。」
そんな風に考えていませんか?
パーソナルスタイリストとは、個人がプロにコーディネートを依頼できるサービス。誰でも最速でお洒落になれるのが大きなメリットです。
かくいう私も、東海地区で活動しているスタイリスト兼ファッションライター。
2006年から2018年まで都内のメンズ4社で販売や店舗運営を経験し、原宿の路面店や新宿の伊勢丹メンズ館で多くの男性のファッション課題を解決してきました。
2019年に東海地区に移住し、現在は名古屋市を中心に経営者や婚活男性をスタイリング。加えて複数のwebメディアにて記事の執筆・監修も行っています。
そんな私が、男性向けパーソナルスタイリストの選び方を解説。
この記事を読むことで「自分に合うスタイリスト選び」という抽象的なものではなく、成功するための具体的な選び方が分かります。
結論を先に言うと、
✓ 組織よりもスタイリスト「個人」で選ぶ
✓ 販売経験のある専業スタイリストを選ぶ
この2点をおさえるだけでも、成功確率はかなり高くなります。
他にも、スタイリングの方法・品質・価格・保障面など、ポイントを5つに集約して解説しました。
男性向けに特化した内容で、かなり深掘りしたものになっています。
ご利用を検討されている方は参考にしてください!
パーソナルスタイリストの選びで成功するためのポイント5点
スタイリスト選びで成功するためのポイントは以下の5つ。
- 組織よりスタイリスト個人を選ぶ
- 経験ある専業スタイリストを選ぶ
- 買い物同行型スタイリストを選ぶ
- 価格が相場のスタイリストを選ぶ
- 自分と同性のスタイリストを選ぶ
以下、順番に解説していきます。
①組織よりスタイリスト個人を選ぶ
パーソナルスタイリスト選びで最も重要になるのは、会社やお店などの「組織」よりもスタイリスト「個人」を選ぶことです。
なぜなら、スタイリストのスキルは属人性が高く、担当者によって品質が変わるサービスだからです。
例えるなら、髪を切るには美容室ではなく美容師で選ぶと失敗しにくくなるのと同様です。「会社で選んだ方が保障面で安心」と考える人もいるでしょうが、そこは後から確認すれば大丈夫。個人の事業者でも、補償をつけている所はあります。
スキルは個人次第なため、会社やお店ではなくスタイリストで選ぶことを強くおすすめします。
逆に、ここを外すと失敗しやすくなるのでご注意ください!
②経験ある専業スタイリストを選ぶ
スタイリストのスキルを推し量るためのチェック項目を3つ紹介します。
以下で深掘りしていきます。
1.スタイリストは専業or兼業か
スタイリストが専業or兼業かを確認しましょう。調べても分からなければ、事前に問い合わせるか、カウンセリング時に訊いてみてください。
選ぶなら、専業スタイリストがいいでしょう。それだけの需要があるからです。
というのも、実はスタイリスト業1本で食べていける人は僅かで、多くは別の本業を持ちながら副業としてスタイリストをしています。女性であれば、主婦をしつつ空いた時間でスタイリストをするなどですね。
兼業スタイリストの質が低いとは言いませんが、需要の多さはスキルの指標となります。
つまり、専業スタイリストの方が成功に近いということです。
2.月間の対応数は多過ぎても少な過ぎてもNG
スタイリストは人気商売ゆえ、依頼の数がスキルの指標になります。
では、多いほど良いかと言えば、そうとも限りません。品質が下がる可能性があるからです。
ひと月あたりの対応数は、専業スタイリストであれば10組、兼業スタイリストであれば0〜2組が目安。専業で月10組というと少なく感じるかもしれませんが、1組に対しての準備に数日間を要します。
例えば、私の場合はスタイリストの他にファッションwebメディアの執筆を行っているため、月間の対応数の上限を4組に設定しています。依頼者1組に対し約1週間をあてて、「カウンセリング→商品リサーチ→買い物同行→アフターフォロー」を行うイメージ。
つまり、少な過ぎるのは需要のなさを語り、過剰な受注は品質の低下を招きます。
3.どんな店で販売経験があるか
販売経験の有無
ファッション業界での販売歴の確認はマストです。販売経験がある人もいれば、そうでない人もいます。経験がものをいう仕事ですので、販売経験のあるスタイリストに依頼することをおすすめします。
もちろん、独学で学んだ人には相応の熱意があると思うので、否定をする意図はありません。しかし、スタイリストの仕事は依頼者様と同じくらい、お店との関係作りが大切な仕事です。そのため、現場経験の有無が大きくものをいいます。
店舗スタッフとの関係づくりの視点からも、販売経験のあるスタイリストをおすすめします。
勤めていたブランドでスキルが把握できる
販売経験がある場合、過去に勤めていた店やブランドによってスキルの特徴がうかがえます。
例えば、以下の3つ。
このうち、パーソナルスタイリストに最適なスキルを持つのは中価格帯の販売員です。
言い切る理由は、この価格帯のブランドの販売員が、顧客にスタイルを提案することで売上を作っているから。言い換えれば、提案しないと商品が売れないからです。
例えば、7万円のジャケットをセルフ購入する人は稀でしょう。多くは試着をし、着方やコーディネートの提案を聞き、価格相応と納得して購入すると思います。
高価格帯もそれに近いのですが、50万円のジャケットを購入する層が重視しているのは、価格相応の機能やデザインではなく付加価値です。着方はブランドが打ち出している合わせ方が統一されているため、実はマネキン買いに近い特徴があります。
顧客に合わせたスタイリングの提案を得意とする点で、中価格帯の販売員が最もパーソナルスタイリストの適性に近いと言えます。
③買い物同行型スタイリストを選ぶ
パーソナルスタイリングの方法は主に2つ。
以下でそれぞれの特徴を解説していきます。
買い物同行型のメリットとデメリット
メリット
買い物同行のメリットは、アイテムの最適化にあります。
お店やブランドの垣根を越え、依頼者様にとって最適な洋服を選ぶことができるからですね。「足腰ががっちりしているためボトムスはA店、肩幅が広いのでジャケットはB店で買う。」のような感じで、利用者様に最適化したアイテムを揃えることができます。
デメリット
買い物同行型のデメリットは、移動が必要な点。移送と試着を繰り返すため少々疲れますが、経験豊富なスタイリストは効率のよい回り方を考えるので、安心してください。
サロン型のメリットとデメリット
メリット
サロン型のメリットは、利便性の高さ。スタイリスト事業者の構える店舗(サロン)1箇所でコーディネートを組むことができます。
デメリット
サロン型のデメリットは選べるアイテムが限定されること。契約するブランドや自社商品に限られるため、ブランド・お店の垣根を越えるパーソナルスタイリストの旨味が薄く感じられることがあります。
初めての方には買い物同行型がおすすめ
初めての方には、買い物同行型のスタイリストがおすすめです。
ブランドの垣根を越えるという醍醐味が十分に感じられるため。加えて、プロと複数の店舗を回る経験が、後々のご自身での買い物にも役立ちます。
④価格が相場のスタイリストを選ぶ
初めてパーソナルスタイリストを利用するなら、価格が相場に近いスタイリストを選びましょう。ここは成功よりも失敗を避けるため。
まずは買い物同行の相場から解説します。
続いて、首都圏と地方圏の各相場について深掘りしていきます。
首都圏の相場は1時間あたり16,500円
首都圏で買い物同行型のパーソナルスタイリストを利用した場合、1回あたりの費用は6~7万円が目安です。
1時間あたりの料金が約16,500円のため、カウンセリングと呼ばれる打ち合わせが1時間、スタイリングを平均的な3時間で考えると、16,500円×4時間の66,000円を想定するといいでしょう。
ただし、YouTubeチャンネルなど、自身の商品を保有しているような人気のスタイリストは10万円を超えるケースもあるので、東京近郊のスタイリストほど価格の幅が広いと言えます。
地方圏の相場は1時間あたり11,000円
地方圏で買い物同行型のパーソナルスタイリストを利用した場合、1回あたりの費用は4万円前後が目安です。
1時間あたりの料金が11,000円前後のため、カウンセリング〜スタイリングを平均的な4時間とした場合、11,000×4時間の44,000円を想定するといいでしょう。
ただし、首都圏・地方都市ともに所要時間によっても利用料金は変化するので、事前の見積もりで延長料金などの確認が必須です。
補償の有無も確認
相場とともに補償の有無も確認しましょう。キャンセルや返金ができるかどうかです。
キャンセルのタイミングは、カウンセリングの後に行うことをおすすめします。
理由は、大半の事業者がスタイリング後のキャンセルが難しいためです。
購入した洋服の返品交換は店舗次第で可能ですが、スタイリング代金の返金を行っている事業者は少ないです。
もちろん、打ち合わせ時のイメージとのギャップが大きい場合は相談すべきですが、それに応じてくれるかどうかを事前に知っておくことをおすすめします。
⑤自分と同性のスタイリストを選ぶ
パーソナルスタイリストは同性をおすすめします。
洋服は自分で着てみた時に初めて良さを実感できるものだから。言い換えれば、着れない服の良さは分からないからです。
正直に言えば、ファッション業界歴18年の私も、自分で着ることのできないレディース服の本当の良さは分かりません。そのため、依頼を受けるのは男性のみにしています。
こう言うと「女性の方がお洒落に詳しいはず」と思う人もいるかもしれません。確かに、全体の割合で言えば女性の方がファッションへの興味関心は何倍も高いのは事実です。
しかし、1アイテムにかける金額、所有したい点数など、男性と女性では洋服に対する考え方が違います。
そのため、同性のスタイリストの方が成功に近いと言うことができます。
パーソナルスタイリスト選びで失敗しやすい3パターン
パーソナルスタイリスト選びで失敗しやすいパターンを3つ紹介します。
- 指名できない組織を選ぶ
- 診断・資格の有無で選ぶ
- 価格の安さ最優先で選ぶ
以下で解説していきます。
❶指名できない組織を選ぶ
記事の冒頭で解説したように、最も重要なのは、組織ではなくスタイリスト個人です。
そのため、スタイリストの指名ができない場合はギャンブル要素が強くなります。
『要望を伝えれば最適なスタイリストをあててくれるのでは?』と思うかもしれませんが、あまり期待はできません。
「スケジュールが空いている」「依頼者の希望地に向かえる」など、事業者側の都合であてる確率が高くなることに加え、新人スタイリストなどが担当になることもあります。
この点は美容室などの指名に置き換えてイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
指名と同様、事前の顔合わせがなく、スタイリング当日が初見になる場合も失敗の可能性が高くなります。
カウンセリングなど、事前の打ち合わせで「この人なら大丈夫そう」というステップを踏んでいなければ、指名ができないのと変わりません。
初めて依頼するスタイリストの場合は事前の顔合わせがマストと言えるでしょう。
❷診断・資格の有無で選ぶ
骨格タイプ診断・パーソナルカラー診断・顔タイプ診断など、診断・資格の有無だけでスタイリストを選ぶと失敗しやすくなります。
どの診断も参考になるものですが、スタイリストに必要なのは診断力ではなく提案力です。体型に合うシルエット、肌と合う色、顔に似合いやすい服を診断したところで、それを提案するスキルがなければ意味がありません。
資格についても、現役で活躍しているスタイリストの皆が「パーソナルスタイリスト」という民間資格を持っているわけではありません。
もちろん、あるに越したことはないのですが、診断や資格の有無だけを基準にスタイリストを選ぶことはリスクが高いと言えます。
❸価格の安さ最優先で選ぶ
低価格を最優先に選ぶと失敗する可能性は高くなります。
そう断言する理由は、価格にはある程度の根拠があるからです。スキルの高さで顧客から支持されているスタイリストの価格が相場以下ということは理に適っていませんよね。
もちろんお金は大切ですし、「コスパの高い方が良い!」という考えも理解できます。私も同じ商品なら安い方で購入したいと思います。
しかし、スキルと商品は同じではありません。価格だけを見て食事に行って残念な対応を見た経験はないでしょうか。価格相応のサービスというのは、どの業種にも共通していると言えます。
それでもなお、失敗のリスクを避けたいのであれば、返金保証のあるスタイリストを選ぶといいでしょう。
探し方はWeb検索がおすすめ
パーソナルスタイリストを探す際は、Googleなどの検索エンジンで探すのがおすすめです。
自分で欲しい情報を取りに行けるから。情報の量も多いです。
SNSで探すのもいいですが、Web検索よりも広告要素が強く、欲しい情報にたどり着けない可能性があります。試しにInstagramで「パーソナルスタイリスト メンズ」を検索してみてください。
検索結果を見たら、きっとGoogleで再検索したくなると思います。
【まとめ】パーソナルスタイリストは組織よりも個人。
経験のある専業スタイリストに依頼すると成功に近づきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
本記事では、男性がパーソナルスタイリストを選ぶ際の「成功するポイント5つ」と「失敗するパターン3つ」を解説しました。
結論は以下のとおり。
- 組織よりスタイリスト個人を選ぶ
- 経験ある専業スタイリストを選ぶ
- 買い物同行型スタイリストを選ぶ
- 価格が相場のスタイリストを選ぶ
- 自分と同性のスタイリストを選ぶ
- 指名できない組織を選ぶ
- 資格・診断の有無で選ぶ
- 価格の安さ最優先で選ぶ
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了
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